序文

提供: NIAD-QE Glossary
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高等教育機関における教育研究活動の第三者による質保証が、国際的に重要視されています。教育機関には、自己評価に加えて、第三者による質保証の結果に基づいて、諸活動の改善・向上を図っていくことが求められます。このような質保証活動を通じて得られる情報を自ら価値づけ、次の活動を選択していく考え方を、「質保証文化」と呼んでいます。

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構は、高等教育における質保証文化の定着に向けて、教育機関自身による恒常的な質の改善・向上の取組みを支援しています。さらに、高等教育のグローバル化が急速に進む中で、国外の質保証機関等との連携協力により、日本の高等教育に関する質保証の国際通用性を高める活動を積極的に展開しています。こうした活動の実効性を高めるためには、質保証に関する情報を的確に提供し、関係者の理解を高めることが不可欠です。

この活動の一環として、当機構は、我が国の高等教育制度、質保証制度などに関する基本的用語の定義や解釈を収録した用語集を作成しています。日本における高等教育質保証の歴史はまだ浅く、発展途上にあります。したがって、用語については、その解釈が人によって微妙に異なったり、時間の経過とともに内容や意味が変化することも考えられます。このような認識の下で、2011年10月に発刊しました第3版について、高等教育の最近の動向を踏まえて見直すとともに、関係者から寄せられた意見やコメントを参考に、このたび第4版の用語集を刊行しました。近年の高等教育政策の議論で出現する用語や新たに導入された制度等を新規用語として加えるとともに、高等教育質保証における評価の手法や、認証評価と国立大学法人評価の違いについても付録として収録しました。

当機構は、高等教育質保証に関する基本情報を一元的に発信し、理解深化や情報収集の効率化に資するためのツールとして、「インフォメーション・パッケージ」を作成しています。これには、我が国及び諸外国の高等教育制度・質保証制度の概要や当機構の評価に関する資料も集録されています。本書とあわせて活用いただき、日本の高等教育質保証制度や当機構の活動への理解の一助となれば幸いです。

本用語集作成にあたり、有益なコメントと示唆をくださった多くの関係者の方々に御礼申し上げます。特に、英国高等教育質保証機構(Quality Assurance Agency for Higher Education)の元機構長であるPeter Williams氏の多大なご支援に厚く御礼申し上げます。

2016年4月

独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構

Preface